矩勾配(かねこうばい)
さて、予告通り、本日も、雹被害現場に参上。
本日の現場は・・・これ↓
はい、こ~んな急勾配、(カネ勾配)のお家です。
これは嫌だな。。やった奴にやってもらって下さい。
って、逃げたい所ですが・・・・(笑)
やった奴・・・・・・俺だよー!(爆)
実はね。20年前、(旧)鈴木正一瓦工場(現)江戸屋さんの
職長さんと、間違いなく俺が携わった現場です。
現社長さんから、相談あり、
大工棟梁が亡くなってしまったので、
お施主さんが何とか家をみつけて、相談に来たのですが・・・
ご協力頂けますでしょうか?ってな具合。
足場屋さんも絡め、打ち合わせ。クレーン車等も検討しましたが、
なかなか、結論が出ませんでした。・・・
そこまで頼って来て下さるのだから、
命がけで、直してあげるのが男(職人)の筋だ!
↑昭和の職人(本当はNG)
トータル的に、今回、人海戦術と言う作戦を
取ってみましたぁ。
部分的に、ちらほら欠けが見られます。
今回は、その箇所めがけて、梯子をつなぎ、
命綱を付けて、復旧です。
昨日の記事のように、ソーラーバールを駆使して、
交換です。
幸い、本日のメーカーさんも、健在でしたので、
交換瓦の補充は出来ました。
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コツコツ数十枚差し替え完了!しましたが、、、、
嫌な物見ちゃったの。。。
これ・・・↓
天窓下の鉛が・・・・雹により、蜂の巣状態。
まぁ、雹じゃなくても、賞味期限切れ。
急遽、これ↓
イージーフラッシュにて、補修してあげました。
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にゃんとか、人海戦術作戦。命がけ工事(笑)
無事に完了致しました。↓
お施主様の、おばあちゃん・旦那様、が喜んで下さった
笑顔が嬉しいです。
また、調べて訪ねて来てくださった事、感謝致します。
※注、この工事は、決して推奨出来る工事ではありません。
また、足場なしを肯定するものでもありません。
ご自身のご判断で、安全第一を心がけて下さいませ。
まだまだ続く
我が地方、降雹被害から、もうじき4ヶ月。。
まだ、復旧工事は、続いています。
本日は、この和型ブラックの差し替えから・・↓
思いの外、差し替え枚数が多かったのには
参りました。
屋根から見てみますと・・・↓
まだまだ、お気の毒なお家が目立ちます。
私は、専門外の屋根材なので、どう?直すか?は
よく分かりませんが。。。
こっちも・・・↓
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雨樋も含めて、ボッコボコ。。
とても、痛々しいです。
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続く午後から2件目は・・・↓
この、四角い奴。。はい、平板瓦です。
幸いこのメーカーさんの、この瓦は、
まだ、現役続行していますので・・・
(廃番品が多いのが一番のネック)
チャッチャッチャーっと、直してやりたいのは
山々なんですが?
この手の瓦、切り込みがないために、
釘、ビス等が打ってあるのが、標準。。
これを、歴史ある和型も、一色タンにするから
ややっこしくなる。。(今の法律)
ま、粘土瓦専門の、当社、お洒落な屋根・山田瓦店は
取り替えます。こ~んな飛び道具を使います。
じゃ~ん!↓
ぱっからぱっぱっぱ-♪(ソーラーバールぅー)
これを、そーっと、くさび等で持ち上げて、釘めがけて
差し込みます。
んで、ラチェットで回転させます。
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ステンレス釘・ビス等がご覧のように、
巻き付いて抜けるっていう、道具ですのよーん。
これでも、慎重にやらないと、お隣同士の瓦に、
コツンってやっちゃう可能性がありますので、
ご注意を。。(笑)
この手の修理。やーっと終わったと思っても・・・↓
あるのよ、見落としが。。。
必ず、2~3枚は。あります。細心の注意が必要です。
そうそう、このお宅の工事が今になった言い訳は、
窓ガラス・雨樋も全滅。
サッシ屋さん・鈑金屋さん、足場屋さんが、
間に合わないので、今になってしまいました。
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所貧乏って奴ですね♪明日も続く。
そもそも、復旧工事が遅れている原因についても
触れたいと思います。
ちょっと待ったコール。
お得意様の建設会社の監督さんから、
山田さん、この屋根、雨漏りしちゃっているので、
瓦に葺き替えたら、だいたいいくら位ですかー?
って、図面・写真が送られて来ました。
おっ!俺の出番か?っと、ニヤニヤしながらメールを
開けて見ると・・・・・
えー!ちょっと待ったコール。!!
物件は、この離れ屋。。見て、じゃ~ん!↓
この近所の屋根を数々お世話になっていますが?
以前、ブログにも、載せておりますこのお宅。。
茅葺き屋根を、見事に銅板で忠実に復原してある
屋根です。これはこれで、かっこいいでしょ??
当時の鈑金屋さんの、やる気・技量がビンビン伝わる
仕事です。
↑奥にちらり見える松皮熨斗の棟は、数十年前に、私が
積み替えた物置です。
この当時から、この屋根、(金属は敵の俺)
敵ながら、あっぱれと思える仕事です。
そう、この雰囲気、映画の撮影にもよく使われ、
米倉涼子さん・飯島直子さん達が入ったと言われる
トイレがありますw。(笑)
茅葺き、棟具志の瓦も、忠実に銅板にて復原
軒反りも、そして、ほんのり、起りのラインもお見事。
ここまでやってあれば、偽物とは呼べません!!
逆に、ありきたりな瓦屋根に変更した方が、
偽物と呼ばれそうです。
そんなこんなで、ちょっと待ったコール!
雨漏りの原因を突き止めて、もう一度、最善の策を
考えましょう。もし、ダメだったら、この屋根にふさわしい
瓦屋根をご提案させて頂きます。
牛に引かれて
9月6・7日で我が深谷地区屋根瓦工事組合の
メンバーで研修旅行に行って来ました。
今回の研修先は・・・・
はい、牛に引かれて善光寺・・↓
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です。
瓦屋根ではありませんが、見事な檜皮葺きのライン。
勉強になります。
今回、隣接県近場の長野県(信州)と言う事で、
あちらこちら、見学しながらの研修です。
そして、泊まりは、戸倉上山田温泉。。
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海野宿↓
ここで、ガイドさんが案内してくれるのは・・・↓
↑「うだつ」や
↑出し桁、海野格子。。
ま、この分野なら、得意のお洒落な屋根先生。。
ちらり、一っ講釈、色々(笑)逆にガイドさんに
教えてあげましたとさ。
ま、それはそれでいいのですが。。。。
俺が、長野県(信州)に来たなぁ!!っと、
思う瞬間。。これ↓
はい、信州の古いいぶし瓦は、苔が生えている。
そうなんです。長野県(信州)の瓦は、苔瓦なんです。
粘土の土質のせいか?焼きの温度のせいなのか??
兎に角、信州の瓦は苔生す瓦が俺なりの特徴です。
この道半世紀近く(笑)屋根しか見ていない、
瓦馬鹿のお洒落な屋根です。
でも、いいじゃないか!地域差があっても。。
沖縄は、赤瓦 富山は、黒瓦ブラックで、島根に行けば、
来待色。。四国讃岐は、井筒柄のオンパレード、
新潟は、銀鼠もしくは、ブラックで、経の巻き鬼
東北地方、白河の関以北は、独特の赤瓦。。
日本海側、石川ー富山ー新潟ー山形ラインは、
雪止め瓦の枚数の多い事、多い事。。
〇〇県に来たなぁ!っと思える瞬間です。
全国統一マニュアルなんて言ってるのは、
本当はちゃんちゃらおかしいのです。
んで、何だっけ?
そうそう、俺なりの長野(信州)
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苔瓦、軒は、鎌軒。
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屋根に苔が生えていれば、信州に来たなぁ!って
感じるのは、きっと、私だけではない気がします。
さっきも書きましたが、粘土の土質のせいか?
焼成温度のせいなのか??
どうやら、周りを山で囲まれているせいで、
霧が巻き、苔の生えるのに、絶妙な湿気のせいなのかも
知れません。(お洒落な屋根推測)
現に、新しい吸水率の低い瓦でも、
よーく見て見ると、苔の生え始めている瓦も
ちらほら見うけられました。
信州に行ったら、是非、苔生し瓦。。注意して
見て見て下さいね♪これはこれで、良い味出してますから。
こんにちは
さて、仕事の相棒、お洒落な屋根号が・・・
こんにちは↓
ま、こんにちは、と言うより、
うなだれているように見えます。
はい、実は、ここんとこ体調が悪く、
エンジンのかかりが今一。原因はセルモーター。
早速、自動車部品屋の4男に部品をとってもらい、
整備士の5男に交換してもらう作戦。。
セルモーター。(リビルト品)
4男が、これなら、弟の手をわずらわせなくても、
父さんが手伝ってくれるなら、俺が交換して
あげるよー!って言ったので、父ちゃん、
ねじ回し係。と、寝っ転がり係を襲名。(笑)
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作業時間1時間弱。
無事、移植手術完了いたしましたぁ。
セル一発!絶好調。。
これで、積載量ギリギリの、3P位は積めそうです。(笑)
が?しっかし、最近、そんなに積む現場がないのが
現実です(爆)