猫の手も借りたい。
今年の夏は暑かったですねぇ?
んな訳で、後で出来る事は、後回しにしていた、つけが
今、おきています。棟瓦積み替え工事。
にゃんとも忙しい。。正しく、猫の手も借りたい。。(笑)
っと、思って休憩している時。。↓
手を貸そうか?と、言わんばかりのにゃんこちゃん。
お前らに俺の手元が出来るのか?
だいち、屋根に登れるのか?っと言った矢先に・・・↓
颯爽と、俺の梯子に・・・
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やるな!!
でも?降りられないだろ!
ん!!こっち向きかよ~っ↓
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すたすた、降りてきました。(笑)
ど~だ!手間払えるか?っと言わんばかりの
雇うか?どうするか?考え中(爆)
土葺きと、竹野地
今日は、後輩、Tちゃんのお手伝い。
はい、築、推定、江戸末期か?明治初期の、
土蔵の葺き替え工事の瓦降ろしに参戦です。
ま、このシックイ工事や、変なインチキ補修にも耐えましたが、
築100年超。ここで限界。
葺き替え工事となったそうです。
このような現場は、
我々、日々現場で汗を流す職人にとりましては、
教科書のような物件です。
何故100年以上持ったのか?
どのようにすれば、これ以上持つ屋根が造れるのか?
先人の知恵と、技量に触れられる、チャンスです。
今の、帳面面だけ、頭の中だけの浅はかな考えとは
違う、次元の違う問題です。
見てみましょう。↓
この、下を見下ろした鬼面鬼。。
いい面構えしてますでしょ?お口を空けた阿形と、
お口を閉じた、吽形。。一対です。
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阿・吽(あ・うん)です。
まず、注目すべきは、この葺き足↓
今の、JIS53判では表せない、この葺き足。。
重なりが多い事こそ、長持ちの秘訣。
しかも、美観が落ち着きます。
後は、この棟幅・・↓
踏ん張らせる事により、安定感がUPします。
さて、今回の注目の第一は・・・この土葺き↓
良質の粘土で葺かれた、土葺き(どぶき)は
良いですねぇ?・・・・
ここ近年、土葺きは重いので、推奨しない等の
報道がされていますが?
本質が分って言っているのであれば問題ないのですが?
安易な考えで、もっともらしい事抜かしている
連中が業界の足を引っ張っている事実。
まずいですよねぇ。(笑)
第二は・・・この野地。見て↓
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竹野地だよー。竹野地+杉っ皮+土葺き
しかも、材木の垂木と、垂木の間が、これまた
竹だよー!!
はい、竹の垂木です。
私、かれこれ半世紀近く、屋根屋をしていますが、
竹野地には何度か、出くわしてますが?
竹の垂木は、初めてですよー!
驚いた!!
しかも、切り旬を間違えなかった竹は、
まだまだ、現役続行出来そうな気配むんむんでした。
今の時代、合板に、何本ビス打とうが。
昔の知恵・旬・には勝てない自然の法則。。
思い知らされますねぇ♪
還暦過ぎても、まだまだ勉強。。
瓦葺きは奥が深いです。
皆んなで楽しく屋根葺いて行きましょうね。。